Processingの基本的操作-1 : 図形の描画
Processingとは「Javaのようなプログラミング言語をもちいてお絵かきをするツール」です
絵を描いたり,アニメーションを作ったりするうちにJavaの基本的な使い方が身に付くようになります
今回は,Processingの基本操作に慣れるためにお絵かきをしましょう
円だけをつかって,下図のようなパンダの絵を描きたいと思います
パンダの絵
ではまず,Processingを起動します
Processingのダウンロードがまだの人は,下のリンクを参照してください
processing-p5.hateblo.jp
Processingを起動すると,テキストエディタ画面が表示されます
まずはこのテキストエディタに,下のコードを打ち込んでください
size(300,400);
この状態で,Processing画面左上の再生ボタンをクリックすると,
灰色のキャンバスが描画されます
このキャンバスのサイズは,横300px, 縦400pxとなります
先ほど打ち込んだsize(300, 400)というコードは,キャンバスのサイズを指定するものでした
これからお絵かきをするにあたって,キャンバスのサイズは300x400である必要はありません
size(800, 600)など,好きなサイズを試してみましょう
キャンバスのサイズが決まったら,次にキャンバスの下地の色を決めます
テキストエディタに,下のコードを打ち込みましょう
size(300,400); background(0, 0, 0);
この状態で再生ボタンを押すと,先ほど灰色だったキャンバスが黒色になりました
background()は,キャンバスの背景色を決定するためのものです
カッコの中の3つの数字0, 0, 0はRGBの強度を示しています
RGBとは,R(赤),G(緑), B(青)の3原色の強度によって全ての色を表す方法で,
色の強度は0から255の間の数値をとります
試しに,background(255, 0, 0)と打ち込んでみるとキャンバスの色が赤色となります
せっかくなので,キャンバスの色も自由に変更してみましょう
キャンバスを紫色にするにはどうしたらいいでしょうか?考えてみてください
背景色が決まったら,次にパンダの顔の輪郭を描きます
テキストエディタに,下のコードを打ち込みましょう
size(300,400); background(200, 0, 255); fill(255, 255, 255); circle(150, 190, 200);
この状態で再生ボタンを押すと,キャンバスに白い丸が出現しました
fill(255, 255, 255)は,図形の色を指定するコードです
background()と同じように,色をRGBで指定しています
試しにfill(0, 0, 0)とすると,丸の色は黒色に変わります
circle(150, 190, 200)は丸の位置と大きさを指定するコードです
「横150px, 縦190pxの位置に,直径200pxの丸を描きなさい」という意味になります
ではcircle()の中の数字をいじってみましょう
circle(20, 20, 100)としてみた場合はどうなるでしょうか
さて,輪郭ができたので目と鼻をいっきに描き込んでみましょう
テキストエディタに,下のコードを打ち込んでください
size(300,400); background(200, 0, 255); fill(255, 255, 255); circle(150, 190, 200); fill(0, 0, 0); circle(150, 220, 25); circle(101, 175, 50); circle(120, 165, 40); circle(199, 175, 50); circle(180, 165, 40); fill(255, 255); circle(120, 175, 10); circle(180, 175, 10);
再生ボタンを押すとパンダが出現しました
今回用いた図形は丸だけですが,processingにはcircle()の他に四角形を描くためのrect()や,
線を描くためのline()などが多数用意されています
これらについても,次回以降バンバン使っていきます
次回のテーマは「アニメーションの動かし方」についてです